オンラインヨガの準備は、受ける授業が録画視聴か、先生とつながる実技かで変わります。録画を見るだけなら、自分を映すカメラは必要ありません。双方向の実技なら、映り方に加え、「動いているとき、どこで迷うのか」を一つ用意すると、その時間を普段の練習につなげやすくなります。
アメリカで暮らしながらOREO YOGA ACADEMYのRYT200オンライン講座を受講したM.Kさんは、毎日通っていたジムのヨガクラスで、アーサナへの疑問を持つようになりました。細かな説明をしないクラスのスタイルに加え、言葉の壁もあり、動きの意味をもっと知りたかったといいます。受講当時の経験を手がかりに、オンライン実技の前に用意すること、当日の聞き方、終わった後の練習までを整理します。以下の準備方法は編集部からの提案であり、本人がすべて実践した手順ではありません。
最初に確認するのは、受講方法と動ける場所
予約した時間に接続する授業なら、参加方法と開始時刻を先に確認します。視聴用の案内と、先生に自分の映像を送る授業の案内を取り違えていないかも見ておきましょう。録画視聴の場合は、必要な教材を再生できるか、動きながら説明を聞ける音量かを確かめれば、準備の中心は練習場所になります。
場所は、マットを敷けるだけでなく、腕を広げたり姿勢を変えたりしたときに家具へぶつからないかを確認します。必要な道具は講座からの案内に合わせ、まだ使うか分からない物を一式そろえる必要はありません。飲み物やメモを手の届く所へ置きつつ、足元は空けておくと落ち着いて始められます。
その先は受講目的で分けます。録画を見ながら自分で練習する日と、先生に質問して動きを見てもらう日では、用意したいことも違います。この記事では後者の実技を中心に、限られた時間で確認したい疑問を残さないための準備を紹介します。
オンライン実技の前に「見てほしいこと」を一つ決める
先生とつながってから「何を聞こう」と考えると、気になっていたことを言葉にできないまま終わることがあります。まずは、普段の練習で説明がほしい場面を一つ選びましょう。難しいポーズである必要はなく、いつも行っている動きの小さな疑問で十分です。
たとえば「この姿勢で合っていますか」だけでなく、「前の動きから移るときに足の位置が分からなくなります」「見本を見るために顔を上げると、どこを向けばよいか迷います」と伝える。迷う瞬間が分かると、完成した姿勢だけでなく、そこに入るまでの動きも一緒に確認できます。
今回の体験でも、出発点は資格取得後の仕事ではなく、日々行っているアーサナへの疑問でした。将来インストラクターになるかどうかはまだ決めておらず、ヨガを深く理解したいという思いから学び始めています。実技で何を得たいかは、「きれいに見せる」だけでなく、「いつもの動きの疑問を解く」と考えてもよいのです。
質問は「動き・迷う瞬間・確かめたいこと」でメモする
長い質問文を作るより、三つに分けて書くと当日読み返せます。ポーズの正式名称が分からなければ、教材の該当箇所や、自分の言葉で説明した動きでも構いません。
- 動き:どの姿勢、またはどの動きのつながりなのか。
- 迷う瞬間:入り方、姿勢を保つ間、次の動きへ移るときのどこか。
- 確かめたいこと:位置を見てほしいのか、説明を聞きたいのか、自分の理解を確認したいのか。
質問をたくさん並べる場合も、最初に確認したいものに印を付けておきます。すべてを急いで消化するより、一つの説明を聞き、動き直し、分からない部分を聞き返せる時間を残しましょう。

カメラは、座った姿だけでなく動いたときに確かめる
接続画面では顔が映っていても、立ち上がると頭が切れたり、マットに手をつくと手元が隠れたりします。実技で行う予定の動きを、開始前にカメラの前で一度試しておくと、授業中の置き直しを減らせます。端末は倒れにくい場所に置き、動線にコードや物がないかも確認してください。
最初は全体を見せ、必要なところを先生と調整する
立った状態、マットの上に座った状態、手を前や横に伸ばした状態を自分の画面で確認します。足先だけ、顔だけが大きく映る状態では、全体の動きが伝わりにくくなります。最初から一つの角度にこだわらず、見てもらう内容に合わせて調整できるようにしておくのが実用的です。
正面と横のどちらがよいかは、確認する動きによって変わります。当日は「この角度で見えますか」と最初に聞きましょう。見本の画面を見続けるために無理に首を向けるのではなく、一度説明を聞いてから動く、必要なところで止まって確認する、といった進め方を先生に相談してみましょう。
部屋の広さによって距離を取れない場合は、事前にその条件を伝えます。端末を買い足す前に、今ある機器でどこまで映るか、何を確認する予定かを共有した方が、必要な準備を絞れます。
音声と明るさも短く試しておく
映像が見えても、動きながら話した声が届かなければ、途中の質問が伝わりません。普段使う位置から少し離れた状態でも、声を聞き取れるか確認しておきましょう。イヤホンなどを使う場合も、動きを妨げないかを先に試します。
明るい窓を背にすると、画面の中では身体が暗く見えることがあります。自分の映像を見て、姿勢が分かる明るさに調整してください。きれいな背景を整えることより、先生に見てもらいたい動きが映り、説明を聞けることを優先すれば十分です。

当日は、説明を聞いた後にもう一度動いてみる
画面越しの指導が自分の練習に役立つかは、映像が届くかだけでは決まりません。説明を聞き、自分で試し、理解が合っているか確認するやり取りを持てるかも大切です。
受講時の実技セッションについて、本人は次のように振り返っています。
「画面越しにも関わらず細かい所まで指導してくださり、セッションで学んでことを翌日のヨガクラスで意識すると、びっくりする程自分のアーサナが改善されました。」
これは本人が感じた変化であり、同じ結果を約束するものではありません。ただ、実技の時間だけで完結せず、翌日のいつものクラスで試せた点は参考になります。「今日の説明を次の練習でどう意識するか」まで確かめておくと、終わった後に何をするかが具体的になります。
「分かりました」で終わらせず、理解を短く返す
説明を受けたら、「先ほどと比べて、この部分を意識して動くということでしょうか」と自分の言葉で確認してみましょう。そのうえで、同じ動きをもう一度見てもらえると、言葉では理解したつもりでも動きに戻すと迷う点を見つけやすくなります。
もちろん、一回で再現できなくても質問を続けて構いません。分からないまま大きく動こうとせず、どの説明で止まったのかを伝えます。痛みや強い違和感があるときは中断し、その場で申し出てください。画面から分かることには限りがあるため、見てもらえたことと、自分が感じている状態の両方を言葉で共有します。
OREO YOGA ACADEMYの講師MAYUさんは、自身の指導経験について「完璧なポーズを求めるより、その人なりの心地よさを見つけることが大切だと気づきました。」と記しています。見本と同じ形に近づけることだけに集中せず、説明を受けて自分の感覚がどう変わったかも伝える。その対話を実技の時間に含めてみてください。
教える練習では、止まる箇所を見てもらってもいい
自分でポーズを行うことと、相手に言葉で伝えることは、実技でも別の練習です。動きは分かっていても、説明を始めると順番が曖昧になることがあります。インストラクションを確認してもらう予定なら、流れるように言える部分だけでなく、説明に迷うつなぎ目を質問として持っておきましょう。
当時、講座選びでは1対1のセッションやレッスン構成動画の課題提出に、指導力を学べそうだという期待を持っていました。実際にインストラクションのデモンストレーションを行ったときは、途中で止まってもよく、自分のペースで進めてよいと声をかけてもらい、緊張が解れたと回答しています。
見せる前から止まらず話せる状態を目指すより、「ここで次の言葉が出なくなります」と分かる方が、相談は具体的です。編集部としては、説明する順番を短い箇条書きにしておき、全部を読み上げるのではなく、迷ったときに戻れるメモとして使う方法を勧めます。手元のメモを使ってよいかは、実技や課題のルールに合わせて確認してください。
実技の後は、次の練習で試すことを一行残す
終了直後に残したいのは、先生の説明をすべて再現した長文より、次に動くときに思い出せるメモです。「確認した動き」「教わって理解できた点」「まだ分からない点」を分け、次の練習で意識することを一行添えます。先生の言葉そのものと、自分なりの理解を区別しておくと、後で聞き返す際にも役立ちます。
翌日や次に練習できるとき、同じ動きでその一行を確かめてみます。うまく思い出せなければ、理解が曖昧だった部分を次回の質問としてメモしておきましょう。変化を感じたかどうかだけでなく、説明を思い出せたか、別の場面になると迷ったかも残しておくと、次の実技の目的が見えてきます。
動画教材を見直せる環境なら、実技で話題になった箇所へ戻る方法もあります。今回の受講経験では、時差のある生活の中で、必要に応じて動画を一時停止したり、繰り返して見たりできたことが役立っていました。実技で疑問を解き、教材で確認し、日々のクラスで試す。それぞれを別々に終わらせず、自分の疑問でつないでみましょう。

申込前なら、実技の回数より「何をする時間か」を聞く
オンライン講座をこれから選ぶ段階なら、実技があるという説明だけでは内容を判断しきれません。映像を見る授業なのか、自分の動きを先生に見てもらうのか、教える練習をするのかを分けて確かめてください。
個別指導の内容を調べている場合は、マンツーマン実技のサポート内容も参考に、自分が確認したいことと授業の進め方が合うかを考えてみましょう。
- 自分のアーサナについて個別に質問できるか。
- 実技の前に見ておく教材や、用意する課題があるか。
- カメラに全身が入らない場合、事前に相談できるか。
- 授業中に確認しきれなかった質問を、どこで聞けるか。
紹介したセッションやサポートは受講当時の体験です。現在の実施方法や利用条件は申込先に確認しましょう。そのうえで、当日の準備は「見てほしい動きを一つ決める」「映り方と音声を試す」「次の練習に持ち帰ることを確かめる」の三つから始められます。画面越しでも、自分の疑問を具体的に持ち込めると、実技の時間を日々のヨガに結び付ける準備が整います。
参考情報
- 講座の現在の実施方法:OREO YOGA ACADEMYのRYT200オンラインコースでは、LINEマンツーマン実技セッションで講師と1対1の指導を受けます。OREO YOGA ACADEMY RYT200オンライン講座(2026年9月9日確認)
- 受講経験:M.Kさんの受講時アンケート(ALIGN保管)
- 講師の発言:MAYU講師プロフィールの本人の言葉











