約30年間、会社に人生を捧げてきた人が、退職後に初めて自分の「燃え尽き」に気づく。心と身体の回復を模索するなかでヨガに出会い、やがてRYT200の取得を志す。海外在住という制約のもと、OREO YOGA ACADEMYのオンラインコースを選んだ咲良さんの歩みには、ヨガが単なるエクササイズではなく、人生を立て直す手段になり得ることが映し出されています。
この記事のポイント
- 30年のキャリアを経てバーンアウトを経験し、ヨガとの出会いが人生の転換点になった経緯
- 海外在住でもOREO YOGA ACADEMYのオンラインコースで資格取得を実現した学びの過程
- 座学と実技のバランス、マンツーマン指導が学習の質をどう支えたか
- RYT200取得後に見据える「セラピックヨガ」という次の目標
OREO YOGA ACADEMYとは? オンラインで学べるRYT200認定スクール
OREO YOGA ACADEMYは、全米ヨガアライアンス認定のRYT200を取得できるヨガスクールです。完全オンラインで学べるコースを提供しており、録画講義に加えてZoom講義やLINEチャットによるサポート体制が整っています。取得期限を設けず、自分のペースで学習を進められる点が特徴です。
RYT200は、ヨガのテクニック、哲学、解剖学、倫理の基礎を200時間かけて学ぶ入門資格であり、多くの新人教師が最初に取得する資格として知られています。咲良さんがこのスクールを選んだ背景には、海外在住という物理的な制約と、ヨガの基礎を「ホリスティックな観点から習得したい」という明確な意志がありました。
「オンラインでコースを提供している学校をいくつかピックアップして、比較してみました。その中で、OREO YOGA ACADEMYのカリキュラムは、全ての講義がアーカイブされていて、自分のペースで進められること、一方で、先生方にライブで直接指導いただけるマンツーマンのセッションがコースを通して組まれていたのが決め手でした」
録画で基礎を積み上げ、ライブセッションで疑問を解消する。この二層構造は、時差のある海外からの学習においても、学びの質を落とさない仕組みとして機能していたようです。
なぜヨガの資格を目指したのか? 30年のキャリアと燃え尽きの先に
資格取得の動機は、キャリアチェンジへの野心ではありませんでした。咲良さんの出発点は、約30年間走り続けた会社員生活の果てに訪れた、深い疲労感です。
大きな責務をいくつも乗り越え、やりがいのある時間を過ごしてきた一方で、激務のために家族や自分自身への犠牲を払う期間は長く続きました。「このまま走り続けるのだろうか」「人生これでいいのだろうか」。そんな問いを抱えていた矢先、組織変更をきっかけに退職を選択します。
「大きな展望を持って退職しましたが、退職して初めて強い疲労感を感じ、自分がバーンアウトしていることに気がつきました。生活の大きな変化に心が揺れて、整理がつかず、落ち込んだり悩んだり、不安に苛まれる状態にありました」
ヨガの哲学では、「アヒムサ(非暴力)」という教えがあります。これは他者に対してだけでなく、自分自身に対しても適用される概念です。自分を追い込み続けてきた人が、初めて立ち止まり、身体と心の声に耳を傾ける。そのプロセスにヨガが寄り添ったという事実は、アヒムサの実践そのものと言えるでしょう。
人生の大きな岐路に立っているときにヨガと出会い、救われた経験が、「自分もヨガを通してサポートを必要とする方の助けになりたい」という想いにつながりました。ヨガの基礎を身体、心、精神、環境、生き方といった総合的な観点から習得できるRYT200の受講を決めたのは、この想いが原点です。
OREO YOGA ACADEMYでの学びはどう進んだのか? 海外からのオンライン受講
約6年前にシンガポールへ移住していた咲良さんにとって、日本語で受講できるオンラインスクールは限られた選択肢でした。いずれ日本に戻ってヨガに関わる仕事をしたいという思いから、日本語での受講を決めています。
スクール選びの段階で印象的だったのは、指導内容の参考となるサンプルビデオを希望した際の対応です。
「丁重に咲良さんのサンプルビデオを共有していただき、内容を拝見して指導法がすごくわかりやすく、教え方がとても丁寧という印象を持ちました」
この第一印象は、受講を開始してからも裏切られることはなかったと振り返っています。ビデオ講座は座学と実技の両方で多岐にわたるトピックスが幅広くカバーされており、哲学、歴史、解剖生理学、アーユルヴェーダといった座学と、アーサナやプラナヤーマの行い方、効果、禁忌、指導法といった実技のバランスが良いと感じたそうです。
ヨガの指導者養成において、解剖生理学の知識は欠かせない土台です。たとえば、前屈で床に手が届かない人に対して「もっと伸ばして」と声をかけるのと、ハムストリングスや骨盤の傾きの関係を理解したうえで「膝を少し緩めて、骨盤から倒してみましょう」と伝えるのとでは、指導の質がまるで違います。座学で学ぶ解剖学が、実技の指導法と結びついて初めて、安全で効果的なレッスンが成り立つのです。
「こなしていく課題の内容やボリュームが、無理のない範囲で適切だと感じました。講義以外にも、アライメントの指導法動画がアーサナごとに提供されていたり、色々なテーマでデザインされたレッスン動画も提供されているので、さらにラーニングを深められました」
卒業後もラーニングポータルへのアクセスが継続できることを後から知り、実際に今も活用しているとのこと。資格取得がゴールではなく、学び続けるための環境が維持される点は、長期的な成長を見据える人にとって心強い仕組みです。
マンツーマン指導で何が変わったのか? 講師との関係が学びを深める
オンライン学習の最大の懸念は、画面越しの授業で本当に技術が身につくのかという点でしょう。咲良さんの場合、その不安を解消したのがマンツーマンのライブセッションでした。
「講座を通して指導いただいた間宮先生には、とても尊敬の念を持っています。教科書の内容だけでなく、ポイントをまとめ直して説明いただいたり、ヨガスートラやバガヴァッドギーターからの引用・説明はとてもわかりやすかったです」
ヨガスートラやバガヴァッドギーターは、ヨガ哲学の根幹をなす古典テキストです。特にヨガスートラに記された「八支則」は、ヨガの実践を身体的なポーズだけでなく、倫理的な生き方や瞑想の段階まで体系化したもの。こうした哲学的な教えを、現代の生活や指導の文脈に落とし込んで説明できる講師の存在は、学びの深度を大きく左右します。
録画講義であっても、担当講師の授業を受けるのが楽しみだったと語るほど、講師のエンゲージメント力は高かったようです。マンツーマンで指導を担当した講師陣や、課題のレッスン構成動画を評価した講師陣についても、モチベーションが上がる指導だったと振り返っています。
「先生方のクラスを受けてみたいと思う方々ばかりで、実際に日本に一時帰国した際に受けに行き、勉強させていただきました」
「オンラインでの学びに対して『画面越しでは限界がある』と感じる方は少なくありません。でも、咲良さんのように毎回のセッションに実践的な質問を準備し、多様な角度からヨガと向き合う姿勢があれば、オンラインでも学びの質は落ちません。大切なのは、受け身にならず、自分から学びを取りに行く姿勢。少しずつ積み重ねたものは、必ず自分の力になります」
— 福田 舞(ヨガインストラクター)
OREO YOGA ACADEMYでの学びを経て、どんな変化が生まれたのか?
バーンアウトの状態からヨガに出会い、RYT200の学びを通じて得たものは、資格そのものだけではありませんでした。咲良さんは、ヨガを通して心と身体のバランスを取り戻し、「豊かな経験を得ている」と語っています。
30年間ノンストップで走り続けた人が、プラナヤーマ(呼吸法)を通じて自分の呼吸のリズムに意識を向ける。解剖生理学を学ぶことで、長年の激務が身体にどんな影響を与えていたかを客観的に理解する。哲学の授業を通じて、「頑張り続けること」以外の生き方の選択肢に気づく。こうした変化は、一朝一夕に起きるものではなく、200時間の学びのなかで少しずつ積み重なっていったものでしょう。
ホリスティックな観点からヨガを学んだことで、身体の動きだけでなく、心や精神、生き方そのものを見つめ直す視座が生まれています。これは、ヨガを「エクササイズ」としてではなく「生き方の哲学」として捉える姿勢の表れです。
「沢山の方々が、何らかの苦しみを抱えていらっしゃると思います。そういった方々の手助けをヨガを通して行っていきたい。まずは、健康促進、病気になる前の予防措置として、ヨガを教えていきたいと考えています」
自分自身が苦しみのなかでヨガに救われた経験があるからこそ、同じように苦しんでいる人の力になりたいという想いは切実です。予防医学的な観点からヨガを位置づけ、さらに専門分野での知識と実践を深めていく。その先に見据えているのが、心身に不具合を抱えている方のサポートとなる「セラピックヨガ」の提供です。
「自分自身が苦しい時期を経験したからこそ、人の痛みに寄り添える指導者になれる。体が硬くても関係ないですよ、と私がお伝えするのも、自分がそうだったからです。完璧を目指さなくていい。咲良さんのように、自分の経験を誰かのために活かしたいという想いが、ヨガの指導者としての原動力になります」
— 福田 舞(ヨガインストラクター)
RYT200取得後の歩み方は? 資格を活かすために知っておきたいこと
RYT200を取得した後も、ヨガの学びは続きます。全米ヨガアライアンスに登録した資格を維持するためには、継続教育の受講と会員資格の更新が必要です。Yoga AllianceのEthical Commitment(倫理的誓約)を遵守することも求められます。
資格の申請料は一回50ドル、年会費は65ドルです。トレーニング費用はプログラムの長さ、場所、形式によって1,500ドルから5,000ドル以上と幅があるなかで、OREO YOGA ACADEMYのRYT200オンラインコースは税別240,000円から290,000円の価格帯で提供されています。銀行振込またはクレジットカードでの支払いに対応し、分割は20回まで可能です。
咲良さんのように、資格取得を出発点として専門分野をさらに深めていく道もあります。RYT200は入門資格ですが、ここで培った基礎があるからこそ、セラピックヨガやシニアヨガといった専門領域への展開が可能になります。
「専門分野での知識と練習を深め、いずれは、心身に不具合を抱えている方のサポートとなれるように、セラピックヨガが提供できるようになりたいと思っております」
資格を取得して終わりではなく、そこから何を学び、誰に届けるのか。その問いに向き合い続けることが、ヨガの指導者としての成長を支えます。
よくある質問
まとめ
咲良さんの歩みから見えてくるのは、ヨガの資格取得が単なるスキルの習得ではなく、人生を再構築するプロセスになり得るということです。
- 30年間のキャリアの末にバーンアウトを経験し、ヨガとの出会いが回復のきっかけになった
- 海外在住でも、OREO YOGA ACADEMYのオンラインコースで自分のペースを保ちながらRYT200を取得できた
- 録画講義とマンツーマンのライブセッションの組み合わせが、座学と実技の両面で学びの質を支えた
- 哲学、解剖生理学、指導法をホリスティックに学んだことで、ヨガを「生き方の哲学」として捉える視座が生まれた
- RYT200取得後も学びを継続し、セラピックヨガの提供を目指して歩み続けている
自分自身の経験を、誰かの助けに変えたい。その想いを形にする第一歩として、RYT200の学びは確かな土台になります。
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