「長くヨガを続けられる場を、様々なコミュニティの中で作っていきたいです」——かなさんがRYT200を取得し終えたあと、口にした言葉はこれでした。資格を取ることが目的だったはずが、学びを通じてもっと大きな問いと向き合うことになった。OREO YOGA ACADEMYでの経験が、ヨガとの関わり方をどう変えたのか。その軌跡を追う。
この記事のポイント
- RYT200は、ヨガのテクニック・哲学・解剖学・倫理の基礎を網羅する200時間の資格で、ヨガを伝える立場を目指す人の出発点になります。
- OREO YOGA ACADEMYのオンラインコースは動画視聴ベースのカリキュラムで、自分のペースで受講を完結できる形式が、生活スタイルに制約がある人に合っています。
- 資格取得後も継続教育と会員更新が求められるため、「取得して終わり」ではなく、学びを積み重ねる姿勢が長期的な指導力につながります。
OREO YOGA ACADEMYとは? どんな学びの場か
OREO YOGA ACADEMYは、全米ヨガアライアンス認定校(RYS)として、RYT200をはじめRYT500・RCYT95など複数のヨガ資格と、マットピラティスからリフォーマーピラティスまでを提供しているスクールです。運営はチェルシー株式会社が担っており、PMA加盟校でもあります。
学び方の選択肢が複数あることが特徴で、オンライン受講のほか、全国出張の短期集中マンツーマン、沖縄・京都・軽井沢での合宿リトリートと、自分の状況や学習スタイルに合わせて形式を選べます。完全にオンラインだけで完結するスクールではなく、対面での実技確認を組み合わせる選択肢も用意されています。
RYT200のオンラインコースは270,000円(税別)から。短期集中マンツーマンは310,000円(税別)、合宿は350,000円(税別)からとなっており、クレジットカードであれば1回から20回までの分割払いにも対応しています(銀行振込は一括のみ・5,000円割引あり)。取得期限はオンラインと短期集中マンツーマンには設けられていないため、自分のペースで進めやすい環境です。
かなさんはRYT200を目指したのか
きっかけは、ヨガに関わる仕事に携わるようになったことでした。ヨガを「する」側から「伝える」側へ。その意識の変化が、資格取得という選択を後押しした。
ただ、スクール選びの段階で一つの前提がありました。通学が難しいという現実です。仕事のスケジュールや生活の制約を考えると、固定の曜日・時間に通い続けるスタイルは最初から選択肢に入りませんでした。そこで目を向けたのが、オンラインで完結できるコースでした。
「通うことが難しいのがわかっていたため、全てオンラインのものを選択する予定でした。OREOはリアルタイムではなく動画視聴でカリキュラムが組まれていたため、これなら最後まで受講が可能だと考えました」
リアルタイム参加が必要なオンライン授業は、スケジュールが合わなければ結局通学と同じ制約が生まれます。動画視聴ベースのカリキュラムという点が、かなさんにとって決定的な判断材料になりました。「最後まで受講が可能だと考えた」という言葉に、過去に何かを途中で諦めた経験が透けて見えるようでもあります。
RYT200は、ヨガのテクニック・哲学・解剖学・倫理の基礎を学ぶ200時間のトレーニングで、多くの指導者がこの資格から歩み始めます。「ヨガを伝える方法を学びたい」という動機は、まさにこの資格が設計された目的と重なっています。
学びの過程で感じた手応えと、疑問の解消法
実際に受講を始めてみると、不安は思ったより早く薄れていきました。授業の質について、かなさんは明確な言葉で振り返っています。
「わかりやすく丁寧な説明でとても聞きやすい授業でした。ちょっとした疑問はマンツーマンレッスンの時に解決できたので、全て動画でも問題なく進めることができました」
動画学習の弱点として挙げられることの一つが、疑問が生じたときにすぐ聞けないという点です。しかしかなさんの場合、マンツーマンレッスンの場がその受け皿になりました。「ちょっとした疑問」という表現が示すように、疑問を溜め込む前に解消できる仕組みが、学習の継続を支えました。
ヨガの指導を学ぶ過程では、解剖学の理解が大きな役割を果たします。骨格や筋肉の仕組みを知ることで、なぜそのポーズをとるのか、どこに意識を向けるべきかが言語化できるようになります。「わかりやすく丁寧な説明」という評価の背景には、こうした身体の仕組みから丁寧に解説する指導スタイルがあったと考えられます。
「かなさんはとても真面目に取り組み、よりわかりやすくシンプルに伝える方法を見つけていこうと努力をされていましたね。教科書の理解度はすでに深いので、インストラクションの経験を積んで更に技術を磨いてほしいと思っています。これからがとても楽しみです」
— 間宮 愛(ヨガインストラクター)
「教科書の理解度はすでに深い」という言葉は、単なる励ましではありません。知識として習得すること、それを人に伝えられる技術として落とし込むことは、別の段階の学びです。かなさんが次に向き合うのは、その「伝える」という実践の積み重ねになります。
OREO YOGA ACADEMYの学びで変わった視点とは?
資格取得を通じて変わったのは、知識量だけではありませんでした。ヨガとの関わり方そのものへの問いが、より具体的になりました。
「まずは近い人にヨガを伝えていけたらと思っています。長くヨガを続けられる場を、様々なコミュニティの中で作っていきたいです」
この言葉には、資格取得後の展望が凝縮されています。「近い人に伝える」という出発点の小ささと、「様々なコミュニティ」という広がりへの意識が、同時に存在しています。大きなスタジオを開くとか、有名インストラクターになるとか、そういう方向ではなく、自分の周囲にヨガが根付く場所を少しずつ増やしていくという姿勢です。
ヨガ哲学の観点から言えば、これはとても自然な方向性です。ヨガの八支則の中に「アヒンサー(非暴力・思いやり)」という概念がありますが、自分の身近な人から丁寧に関わっていくというあり方は、この精神と深く共鳴しています。資格を取得して「どこかへ出ていく」のではなく、「今いる場所から始める」という選択は、ヨガの実践そのものとも言えます。
担当講師の印象についても、かなさんは明確に言葉にしています。「話がとても聞きやすく、明るく丁寧で、とても良い印象でした」。指導者の雰囲気は、学ぶ側の安心感に直結します。特にオンラインという環境では、画面越しでも伝わる温度感が、継続の大きな支えになります。
「指導を続けていると、『アーサナに自分の体を合わせていく』方が多いと気づきます。でも本来は、アーサナを自分の体に当てはめていくことが大切で、それぞれの体型・骨格・筋力によって完成系も異なります。『今できるところで十分』という言葉を、私自身も常に意識しながら伝えています。かなさんのように、シンプルに伝えようとする姿勢は、その本質をすでに掴んでいると思います」
— 間宮 愛(ヨガインストラクター)
RYT200取得後に必要なことは? 資格を活かし続けるために
RYT200を取得することはゴールではなく、指導者としての出発点です。全米ヨガアライアンスの基準では、資格取得後も継続教育の受講・会員資格の更新・Yoga AllianceのEthical Commitmentの遵守が求められます。資格を維持し続けるためには、学びを止めないことが前提になっています。
かなさんが「長くヨガを続けられる場を作りたい」と語ったことは、この継続という概念と重なります。指導者が学び続けることで、伝えられる内容の深さも変わっていきます。OREO YOGA ACADEMYでは取得後のデビュー支援も用意されており、担当制サポートのもとでLINE・メール・電話での相談が可能です。資格取得後の「次の一歩」を一人で踏み出さなくていい環境が整っています。
なお、Yoga Allianceへの資格申請には一回50ドルの申請料と、年間65ドルの会員費が別途必要です。スクールの受講料とは別に発生するコストとして、事前に把握しておくことが大切です。
呼吸という観点からも、指導者の継続的な自己実践は欠かせません。ヨガの呼吸法(プラーナーヤーマ)は、自律神経系に働きかけ、心身の状態を整える作用があります。これは知識として知っているだけでは伝わらず、自分の身体で繰り返し経験することで初めて言葉に重みが生まれます。「インストラクションの経験を積んで技術を磨いてほしい」という言葉が指し示すのも、この実践の積み重ねです。
OREO YOGA ACADEMYが向いている人・確認しておきたいこと
かなさんの経験が示すように、動画視聴ベースのオンラインカリキュラムは、固定スケジュールに縛られずに学びたい人に合っています。自分のペースで進められること、疑問が生じたときにマンツーマンで解消できる仕組みが両立しているのが、OREO YOGA ACADEMYの構造的な強みです。
一方で、大人数のクラスの中で他の人と切磋琢磨しながら学びたい人や、毎週決まった曜日に通学することでリズムを作りたい人には、形式の相性を事前に確認することをお勧めします。オンライン・短期集中マンツーマン・合宿リトリートという選択肢の中から、自分の生活スタイルと照らし合わせて選ぶことが大切です。
毎日開催されている1対1のオンライン個別説明会(約60分)では、コースの詳細や自分に合った受講形式について直接確認できます。申し込みを決める前に、疑問を解消しておく場として活用できます。
よくある質問
まとめ:「伝える」ことを学ぶ場所を、どう選ぶか
かなさんがRYT200の学びを通じて得たのは、資格という証明書だけではありませんでした。「ヨガを伝える方法を学びたい」という最初の動機が、「様々なコミュニティの中で長くヨガを続けられる場を作る」という、より具体的なビジョンへと育っていきました。
ヨガを伝えることは、自分自身のヨガの実践でもあります。知識を習得し、それを言葉にして人に届け、フィードバックを受けながら少しずつ磨いていく。その繰り返しの中で、指導者としての軸が形成されていきます。
OREO YOGA ACADEMYでの学びを検討しているなら、まず自分が「どんな場でヨガを伝えたいのか」を少し考えてみることをお勧めします。その問いへの答えが、受講形式の選択にも、学び終えた後の行動にも、自然とつながっていくはずです。
参考文献
- Yoga Alliance 認定トレーニングの選び方 Yoga Alliance(参照日: 2026年04月)
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