ヨガの指導歴を重ねるほど、呼吸への意識は深まっていきます。しかし、長年現場に立ち続けてきたからこそ、「自分はまだ、呼吸の本質を伝えきれていないのではないか」という問いが生まれることがあります。60歳という節目にRYT200の取得を決意した瑞希さんの歩みは、そうした問いに正直に向き合い続けた記録です。ヨガの指導における呼吸の意識とは何か、そしてそれを学び直すことがなぜ指導者としての転換点になりうるのか、瑞希さんのストーリーを通じて考えます。
この記事のポイント
- ヨガ指導における呼吸の意識は、年齢やキャリアに関係なく学び直すことで深まり、生徒への伝え方が変わります。
- 60歳でRYT200に挑戦した瑞希さんは、生徒への「恩返し」という動機が学びの原動力となり、最後まで走り抜けました。
- オンライン形式の動画講義は取得期限なしで繰り返し視聴でき、現役インストラクターが自分のペースで学ぶのに適した環境です。
ヨガ指導における「呼吸の意識」とは何か?
ヨガの指導において、呼吸の意識とはポーズの完成度とは別の次元にある要素です。全米ヨガアライアンスのRYT200カリキュラムでは、ヨガのテクニック・哲学・解剖学・倫理の基礎を200時間かけて体系的に学ぶことが定められており、その中で呼吸法(プラーナーヤーマ)は独立した学習領域として位置づけられています。呼吸は単なる「リラックスの手段」ではなく、身体と意識をつなぐ橋として、ヨガ哲学の根幹に関わるものです。
指導者として生徒に呼吸を伝えるとき、「吸って、吐いて」という言葉の奥に何を込めるかが問われます。解剖学的に見れば、横隔膜の動きを意識した腹式呼吸は副交感神経を優位にし、身体の緊張をほぐす働きがあります。しかしそれ以上に、呼吸への意識は「今この瞬間に戻る」というヨガ哲学のアヒムサー(非暴力)やサントーシャ(知足)の実践とも深くつながっています。長年の指導経験があっても、この層を改めて言語化し直す機会は、思いのほか少ないものです。
瑞希さんが60歳でRYT200の取得を決意したとき、その動機の根底にあったのも、まさにこの「言語化し直す」という欲求でした。
なぜ60歳の節目に「学び直し」を選んだのか?
22歳からダンスのアシスタントインストラクターとして歩み始め、その後ヨガ・ダンス・筋トレ・コンディショニング・プールレッスンと、38年にわたって多様な現場に立ち続けてきた瑞希さん。毎日4本から6本のレッスンをこなす日々は、充実していると同時に、立ち止まる余白をほとんど与えてくれないものでした。
転機はコロナ禍でした。突然の休業。心配、不安、手も足も出せない状況の中で、生徒たちからメッセージが届き始めました。
「早くレッスン再開しないかな」「レッスン受けられますように」
その言葉が、瑞希さんの中で何かを動かしました。「何とかしなくちゃ」という一念が、長年温めていた「もう一度いちからヨガを学び直したい」という気持ちと重なり、RYT200へのチャレンジという形で結実したのです。
「少し?かなり?勇気が要りましたが、挑戦して良かったです。『元気』をくれた生徒さんに、さらに『元気』の恩返しができれば嬉しいです」
この言葉が示すように、瑞希さんの学びの動機は自己完結していませんでした。生徒への思いが、60歳という節目の挑戦を後押しする燃料になっていたのです。ヨガ哲学の言葉を借りれば、これはセーヴァ(奉仕)の精神に近いものです。自分のためだけでなく、誰かのために学ぶという姿勢が、長期にわたる学習の継続力を支えます。
OREO YOGA ACADEMYを選んだ理由と、学びのシステムへの信頼
スクール選びのきっかけは、インスタグラムでOREO YOGA ACADEMYの案内を目にしたことでした。そこで見覚えのある顔に気づきます。愛読していたヨガ誌「yogini」で見ていた講師の顔でした。
「にこやかなお顔で授業されている先生、学んでいる雰囲気がとても良く、こんな所でヨガを学べる人達はいいな〜と読み過ごしていました。インスタで内容を見ると、オンラインで間宮先生の講座、時間の制約がない、何度も講座を観れる、マンツーマンセッション、学ぶシステムは万全で迷いませんでした」
現役インストラクターとして日々レッスンを担当しながら学ぶには、時間の柔軟性が欠かせません。OREO YOGA ACADEMYのRYT200オンラインコースは、全20講義・動画28本の録画講義が24時間いつでも視聴でき、取得期限が設けられていません。1本あたり最大60分程度の短い動画に分かれているため、レッスンとレッスンの合間や、帰宅後の夜の時間にも無理なく学習を進められます。
理論を動画で学び、実技はLINEマンツーマンセッションで講師と個別に日程を調整しながら確認していく形式は、自分のペースを崩さずに学び続けたい人にとって、現実的な選択肢です。OREO YOGA ACADEMYは全米ヨガアライアンス認定校(RYS)として、修了テスト合格後に全米ヨガアライアンスへの登録申請が可能な体制を整えています。
学びの過程で気づいた、呼吸と指導の意識の変化
実際に受講を始めた瑞希さんが最初に感じたのは、「思っていた以上に学べる」という手応えでした。講座の進捗が把握しやすく、定期的な確認テストが学びのリズムを作ってくれます。座学と実技の内容が充実していることも、現場経験のある指導者として素直に評価できるものでした。
「動画の講座も間宮先生の言葉がしっかり届きます。インストラクターとしてレッスンの現場に立った時、困ることがないようきめ細かい配慮やアジャスト、実際のレッスンなど惜しみなく提供してくれています。私の大事なバイブルとなりました」
「バイブル」という言葉に、学びの深さが凝縮されています。38年のキャリアを持つ指導者が、改めて「これが基準になる」と感じる内容とはどういうものか。それは単なる技術の確認ではなく、指導の根拠を言語化し直す作業です。
ヨガの指導において、呼吸の意識を生徒に伝えるには、指導者自身がその感覚を身体で理解していることが前提になります。解剖学的な知識として「横隔膜が下がると肺が広がる」と知っているだけでは不十分で、自分の呼吸がどう変わるかを実感として持っていることが、言葉の重みを変えます。マンツーマンセッションで実技を確認する機会は、まさにこの「実感の言語化」を促す場として機能します。
「長年指導してきた方ほど、学び直しの効果が大きいと感じています。経験があるからこそ、新しい知識が既存の感覚と結びついて深く定着する。瑞希さんのように『バイブル』と感じてくださる方は、現場での実感と理論が統合されている証拠だと思います。呼吸の意識も同じで、知識として知ることと、指導の言葉として使えることの間には、実践を通じた橋渡しが必要です」
— MAYU(ヨガインストラクター)
60歳の誕生日に訪れた、忘れられない転換点
学びを続ける中で、瑞希さんには一つの願いがありました。60歳の誕生日に、マンツーマンセッションを予約することです。コツコツと積み上げてきた学習の集大成として、その日を選びました。
当日、セッションが始まった瞬間、スタッフから伝言を受けた講師の第一声は「おめでとうございまーす!!」でした。
「コツコツ頑張ってきて良かった〜と思える瞬間でした」
この一言に、学びの過程で積み上げてきた時間の重さが凝縮されています。誕生日という特別な日に、自分への問いに向き合い続けた結果を確かめる。それは単なる資格取得の通過点ではなく、38年のキャリアの上に新たな一層を積み上げる瞬間でした。
セッションでは、前回の問題点の確認、練習方法の指導、次回の課題の提示まで明確なフィードバックを受けました。講師がカメラを覗き込みながら丁寧にアドバイスを重ねる姿勢は、オンラインという形式の制約を感じさせないものでした。
一人で学ぶ時間が長いオンライン形式では、孤独感が壁になることがあります。瑞希さんの場合、生徒の一人が同じ学びの仲間として加わり、LINEで練習し合い、励まし合う時間が心の支えになりました。
「もし一人だったら気持ちが萎える時もあったのではと思いました」
この率直な言葉は、オンライン学習の現実を正確に伝えています。学習環境の柔軟性と引き換えに、学びの仲間との偶発的な出会いは生まれにくくなります。自分なりの学習コミュニティを意識的に作ることが、長期にわたる学習を支える鍵になります。
資格取得後に広がった、指導への新しい視点
RYT200を取得した後、瑞希さんの指導への意識に変化が生まれました。それは、ヨガ哲学との距離感の変化です。
「ヨガ哲学を縁遠く感じていましたが、今回いくつかの書物も読み、今もこの先も起こりうる苦楽の中で時間を共にする仲間と共に『自由に生きる』心と体を手に入れる小さな努力を続けていきたいと思います。時にはそういう場所にいざなえる指導者になってみたいです」
「縁遠い」と感じていたヨガ哲学が、学びを通じて自分の言葉になっていく。この変化は、指導者として呼吸の意識を伝える力に直結します。ヨガ哲学の八支則において、プラーナーヤーマ(呼吸法)はアーサナ(ポーズ)の次の段階に位置づけられており、身体の外側から内側へと意識を向けるための橋渡しとされています。哲学的な背景を持って呼吸を伝えること、技術として伝えることでは、生徒に届く言葉の深さが変わります。
十数年以上通い続けている生徒たちがいる、和やかで笑い声の絶えないレッスン。その場所を守りながら、もう一層深いところへ生徒を誘える指導者になりたいという願いが、瑞希さんの現在の原動力です。
「ヨガ哲学は難しいものではなく、日常の中にある選択の積み重ねだと私は思っています。呼吸を忘れずに、自分のペースで大丈夫ですよ、と伝えるとき、その言葉の背景に哲学があるかどうかで、瑞希さんへの届き方が変わります。瑞希さんが哲学を『縁遠くない』と感じるようになったことは、指導者としての言葉が一段厚みを持つようになったということだと思います」
— MAYU(ヨガインストラクター)
RYT200取得を検討する前に確認しておきたいこと
RYT200は、全米ヨガアライアンスが定める200時間の基礎資格です。ヨガのテクニック・哲学・解剖学・倫理の基礎を体系的に学ぶ入門資格として、多くの指導者がここからキャリアをスタートさせます。瑞希さんのように長年の現場経験がある場合でも、体系的な学習を経ることで、経験の意味が改めて整理される効果があります。
OREO YOGA ACADEMYのRYT200オンラインコースは270,000円(税別)から始まります。クレジットカードを利用すれば1回から20回までの分割払いに対応しており、月々13,500円からの支払いが可能です。銀行振込の場合は一括のみとなりますが、5,000円の割引が適用されます。支払い期限は申込日から1週間以内です。なお、全米ヨガアライアンスへの登録には別途、申請料50ドルと年会費65ドルが必要です。
資格を取得した後は、継続教育の受講と会員資格の更新、そして全米ヨガアライアンスのEthical Commitmentへの遵守が求められます。3年間で30時間の継続教育(うち最低10時間はコンタクトアワー)が必要であり、OREO YOGA ACADEMYはYACEP認定プロバイダーとして継続教育の機会も提供しています。
学習形式については、オンラインのほか、全国出張の短期集中マンツーマン(310,000円・税別)、沖縄・京都・軽井沢の合宿リトリート(350,000円・税別から)という選択肢があります。自分のペースで学びたい人にはオンライン、実技を対面で集中的に確認したい人には短期集中マンツーマン、環境ごと変えて集中したい人には合宿が適しています。返金保証はなく、原則として返金には対応していないため、申込前に毎日開催の1対1オンライン個別説明会(約60分)で詳細を確認することをおすすめします。
よくある質問
まとめ:呼吸の意識を深める学びは、いつからでも始められます
瑞希さんの38年のキャリアと60歳のチャレンジが教えてくれるのは、ヨガの指導における呼吸の意識は、経験年数に関係なく更新できるということです。むしろ、現場での実感を積み重ねてきた人ほど、体系的な学びが既存の感覚と結びついて深く定着します。
「自分の身体が『もうお休みしますよ』とお声がかかるまでマイペースを探し続けたい」という言葉は、ヨガの指導者として生き続けることへの静かな宣言です。今からインストラクターを目指す人にも、すでに現場に立っている人にも、学び直しの動機は人それぞれです。ただ、その動機が誰かへの思いと結びついているとき、学びは長く続きます。
OREO YOGA ACADEMYのRYT200コースに関心がある方は、まず毎日開催の1対1オンライン個別説明会で、自分の状況に合った学び方を確認してみてください。無理せず、心地よいところから始める一歩が、指導の言葉を変えるきっかけになります。
詳細はOREO YOGA ACADEMY公式サイト(https://oreo.yoga/)でご確認いただけます。
参考文献
- Yoga Alliance 認定トレーニングの選び方 Yoga Alliance(参照日: 2026年05月)
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