RYT200を取得した後、次にどこへ向かうのか。その問いに対する答えは、資格の取得が終わった瞬間に用意されているわけではありません。ゆいさんがRYT200オンラインコースを修了してから、インスタライブの開催、地域のシニアヨガ、フィットネススタジオでのレギュラークラスと歩みを広げ、今はアーユルヴェーダの学習を進めながら「ヨガ×アーユルヴェーダのワークショップを開催することが夢」と語るまでの道のりには、学びの本質が凝縮されています。専門分野へ進むとはどういうことか、その問いへの答えをゆいさんのストーリーの中に探してみます。
この記事のポイント
- RYT200は「ヨガのテクニック・哲学・解剖学・倫理の基礎を学ぶ200時間の入門資格」であり、取得後に専門分野へ進む出発点として機能します。
- ヨガ哲学の八支則との出会いが学びの転換点になり得ます。アーサナだけでなく人生そのものがヨガであるという視点が、専門分野を選ぶ動機を深めます。
- RYT200修了後にRCYT95やアーユルヴェーダ学習へ進む道のように、自分の背景と掛け合わせることで専門性は自然に育ちます。
RYT200とは?専門分野へ進む前に知っておきたい基礎
RYT200(Registered Yoga Teacher 200)は、全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)が認定する200時間の基礎資格です。ヨガのテクニック・哲学・解剖学・倫理の基礎を体系的に学ぶ入門資格として位置づけられており、多くのインストラクターがこの資格から指導者としての歩みを始めます。
資格を取得した後は、全米ヨガアライアンスへの登録申請が可能になります。申請には一回50ドルの申請料と年間65ドルの年会費が必要で、登録後は継続教育の受講・会員資格の更新・倫理規定の遵守が求められます。つまりRYT200は「取得して終わり」ではなく、継続的に学び続けることを前提とした資格です。
OREO YOGA ACADEMYでは、RYT200の取得形式としてオンライン・全国出張の短期集中マンツーマン・沖縄や京都・軽井沢での合宿リトリートの3つを用意しています。全20講義・動画28本(1回最大60分程度)の録画講義は24時間いつでも視聴でき、取得期限はありません。卒業後も動画を見返せる環境が整っているのは、専門分野へ進む際に基礎を確認し直したいときに大きな意味を持ちます。
なぜRYT200を目指したのか?ゆいさんの出発点
ゆいさんがヨガに向き合い始めたのは、2人目の出産後のことでした。筋トレで20kgの減量に成功したものの、「筋トレはノルマのように必死でこなしていた」という感覚が残り、次の目標にダイエットを据えることへの疲弊感があったといいます。
「幼少期にジャズダンスを習っていたこともあって、身体を動かしながら長く楽しめるならば、以前少しだけ経験のあった『ヨガがいいのではないか』と思いました」
そこにもう一つの動機が重なりました。子どもの頃に抱いていた「ダンスのインストラクターになりたい」という夢が、まだ叶えられていないという感覚です。2人目の子どもが幼稚園に入園し、午前中の時間を自分のために使えるようになったタイミングも重なり、インストラクターを志す決意が固まりました。
スクールを選ぶ際に重視したのは、子どもの生活リズムを変えずに学べる環境でした。「曜日も時間にも束縛されない、完全にマイペースできるところ」という条件と、「だらだら聞き流して資格を取得するのではなく、講義もあり、ポーズの完成度やインストラクションの確認、講座の不明な点の解決などのフォローもあること」という実質的なサポートへの要望が、OREO YOGA ACADEMYを選ぶ理由になりました。
八支則との出会いが、専門分野へ進む視点を変えた
学習を始めてすぐに壁が訪れました。ヨガ哲学の授業です。「サンスクリット語に慣れず、哲学を理解することは難しくて、そういうものだと思うようにしていました」という言葉には、多くの人が経験する正直な戸惑いが滲んでいます。
転換点は八支則との出会いでした。
「自分の子育ての悩み、ほかの悩み、過去の自分の独りよがり、過去にダイエットに失敗してた理由、私の人生の悩みは全てこの八支則で解決するのだと知って、ヨガとはアーサナを気持ちよくとるだけではなく、人生そのものがヨガであることを思い知らされました」
ヨガ哲学における八支則(アシュタンガ)は、パタンジャリの「ヨーガ・スートラ」に記された実践の8段階です。ヤマ(禁戒)・ニヤマ(勧戒)から始まり、アーサナ(体位)・プラーナーヤーマ(呼吸法)を経て、最終的にサマーディ(三昧)へと至る道筋は、マットの上の練習を日常生活全体の在り方と結びつけるものです。ゆいさんが「人生の悩みが全てここにある」と感じたのは、八支則が単なる哲学的概念ではなく、自己観察と行動変容のための実践的な指針として機能するからです。
この気づきを境に、学習への姿勢が変わりました。「それからは勉強も楽しくて、先生にも講義で自分の考えを伝えたりと、楽しく勉強していくことができました」という言葉は、知識を詰め込む段階から、自分の経験と照らし合わせながら学ぶ段階への移行を示しています。
「ヨガ哲学は最初、言葉の壁が高く感じられることが多いです。でも、八支則に自分の日常を重ねた瞬間に、急に言葉が生きてくる。ゆいさんのように、育児の悩みやダイエットの経験と結びついたとき、哲学は頭の中の知識ではなく、身体で感じるものになります。そこからの学びの深まりは、指導者としての言葉の厚みに直結します。今できるところで十分、という言葉の意味も、自分の経験を通じて初めて本当に伝えられるようになるものです」
— 間宮 愛(ヨガインストラクター)
オンラインで学ぶことの実質とは?学習プロセスの具体像
子どもたちが幼稚園に行っている時間帯、ゆいさんは「必死で座学を聞き、必死でインストラクションを書写し、解剖学を学び、哲学を学ぶ」という学習スタイルを続けました。自分でスケジュールを組み立てる形式は、「やりやすいようでいて、気持ちが向かないときは苦しかった」という正直な感想も残しています。
OREO YOGA ACADEMYのRYT200オンラインコースでは、動画講義に加えて講師との1対1のLINEマンツーマン実技セッションが用意されており、日程は講師と個別に調整する形式です。「講義で自分の考えを伝えたりと、楽しく勉強していくことができました」という言葉が示すように、一方向の動画視聴だけでなく、疑問や気づきを直接やりとりできる環境が学習の質を支えました。
アジャストについては、「オンラインなのに、サポート例を動画に載せてくださっていたので」と振り返っています。コース修了後に実際に生徒と触れ合う場面でその動画を活用しているという言葉は、学習素材が資格取得の手段にとどまらず、指導の現場で使い続けられるものとして機能していることを示しています。
担当講師については、「トゲトゲ感が一つも無くて、あったかくて、私の話をしっかり聞いてくれて、一つも否定しない」という印象を語っています。過去に否定や罵倒を経験してきたという背景を持つゆいさんにとって、「担当講師ってこんなに優しく包み込んでくれるのかとびっくりするくらい癒されました」という感覚は、学習環境そのものがヨガの実践であることを体感した瞬間でもあったでしょう。
RYT200修了後、専門分野へ進むとはどういうことか
修了後のゆいさんの動きは早く、具体的でした。インスタライブを毎週金曜日に自主開催し、月に1回の対面教室を始め、町内会での高齢者向けシニアヨガ、サッカー選手へのヨガ、ファミリー向けのヨガと、対象を広げながら実践を重ねていきました。フィットネススタジオでは週1回ハタヨガのクラスも担当しています。
そして現在、RCYT95(キッズヨガ)の学習を進めながら、親子ヨガや幼稚園児・小学生向けのヨガ教室の計画を立てています。RCYT95は95時間のカリキュラムで、子どもの発達段階・年齢別指導法・レッスンプログラミングと安全管理の4モジュールで構成されています。RYT200を基礎として、その上に専門性を積み上げていく道筋が、ここに見えます。
さらに先に描いているのが、アーユルヴェーダとヨガを組み合わせたワークショップです。「痩せたいと思っている女性がなんとなく集まってきています。その方たちへヨガ習慣を身につけていただき、自然と健康美がついてきてもらえたら」という言葉には、自身のダイエット経験という具体的な背景が専門性の核になっていることが表れています。
ヨガとアーユルヴェーダは、どちらもインド古来の生命科学(ヴェーダ)を源流とする実践体系です。アーユルヴェーダが食事・生活習慣・体質(ドーシャ)を通じて健康を整えるアプローチを持つのに対し、ヨガは呼吸・アーサナ・瞑想を通じて心身の統合を図ります。この2つを組み合わせることで、体重管理や健康美という入口から入ってきた人に対して、より深い自己理解と生活習慣の変容を促すプログラムが生まれます。
「RYT200を修了した後、どの専門分野に進むかを迷う方は少なくありません。でも、ゆいさんのように自分の経験と重なる分野が見つかったとき、学びへの推進力はまったく別のものになります。自分のダイエット経験があるからこそ、アーユルヴェーダの知識が生きる。自分が子育て中だからこそ、キッズヨガや親子ヨガに深みが出る。専門分野は選ぶものではなく、自分の歩んできた道から自然に浮かび上がってくるものだと、指導を続けてきて実感しています」
— 間宮 愛(ヨガインストラクター)
RYT200から専門分野へ進む際に確認しておきたいこと
RYT200を修了して全米ヨガアライアンスに登録した後、資格を維持するには継続教育の受講と会員資格の更新が必要です。3年間で30時間の継続教育が求められ、そのうち最低10時間はコンタクトアワー(講師との直接的な学習)、残り20時間は自己学習で対応できます。OREO YOGA ACADEMYはYACEP認定プロバイダーであるため、継続教育の要件を満たす学習をスクール内で続けることも可能です。
専門分野への進み方としては、RCYT95(キッズヨガ・95時間)やRPYT85(マタニティヨガ・85時間)のように対象者を絞った資格を取得する方向と、RYT500(500時間)のように指導の幅と深度を広げる上級資格を目指す方向があります。RYT500はRYT200の200時間に追加300時間を加えた合計500時間の上級資格で、ミスアライメント修正・解剖学、ヨガ哲学・瞑想、上級ティーチング、専門分野研究の4モジュールで構成されています。
費用面では、OREO YOGA ACADEMYのRYT200オンラインコースは270,000円(税別)から、短期集中マンツーマンは310,000円(税別)、合宿リトリートは350,000円(税別)からとなっています。クレジットカードであれば最大20回の分割払いに対応しており、RYT200オンラインの場合は月々13,500円からの支払いが可能です。全米ヨガアライアンスへの登録料(申請料50ドル+年会費65ドル)は別途必要です。
ゆいさんが感じた「他の生徒との横のつながりが取れないことへの孤独感」は、オンライン学習を選ぶ際に事前に認識しておきたいリアルな側面です。修了後に自らコミュニティを探し、学びの場を広げていく姿勢が、専門分野への歩みをより豊かにします。
よくある質問
まとめ:RYT200は専門分野への入口である
ゆいさんのストーリーが示しているのは、RYT200の取得そのものが目的ではなく、そこから先の専門性をどう育てるかが問われるということです。八支則との出会いで哲学の意味が腑に落ちた瞬間、アジャストの動画が実際の指導で活きた瞬間、自分の経験とアーユルヴェーダが結びついた瞬間——それぞれの転換点が積み重なって、今の活動の輪郭が形成されています。
専門分野を選ぶ際に必要なのは、広い選択肢の中から正解を探すことではありません。自分がどんな経験を持ち、どんな人に届けたいのかという問いに向き合うことが、学びの方向を自然に定めていきます。「今の呼吸を観察する」ように、今の自分の関心と経験を静かに見つめることが、次の一歩の土台になります。
OREO YOGA ACADEMYでは、RYT200の修了後にRCYT95・RPYT85・RYT500などの上位・専門資格へ進む道が用意されています。毎日開催の1対1オンライン個別説明会(約60分)で、自分の状況や目標に合わせた学び方を確認することができます。詳細はOREO YOGA ACADEMY公式サイト(https://oreo.yoga/)でご確認ください。
参考文献
- Yoga Alliance 認定トレーニングの選び方 Yoga Alliance(参照日: 2026年04月)
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