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「集中とリラックス」って何?ヨガ哲学が教える本当の意味

By間渕 織江

2026年1月7日

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「力を抜いて」と言われても、力の抜き方がわからない

「もっとリラックスして」「力を抜いて」ヨガクラスでよく聞く言葉です。でも、頭では理解できても、実際にはどうすればいいのかわからない。そんな経験はありませんか?

武川未央さんは、ヨガ講師として多くの生徒を指導する中で、この「矛盾」に向き合い続けてきました。なぜヨガでは「強さ」と「やわらかさ」の両方が必要なのか。その答えは、2500年前のヨガの根本経典「ヨガスートラ」にありました。

戦士のポーズで気づいた「絶妙なバランス」の正体

武川さんが初めてヨガスートラの「スティラ・スカ・アーサナム」と出会ったのは、RYT200(全米ヨガアライアンス認定200時間)の養成講座でした。当時20代後半、フィットネスインストラクターとして働いていた彼女にとって、この古代の智慧は衝撃的でした。

「スティラは『安定・強さ』、スカは『快適・心地よさ』。最初は『強いのか、やわらかいのか、どっち?』って思いました」武川さんは当時を振り返ります。

「戦士のポーズ2で指先を見たとき、『あ、これか』って腑に落ちたんです。指先まで力強く伸びているけど、しなやかさは残っている。この絶妙なバランスが、ヨガスートラが言っている『スティラとスカ』だったんです」

それまで「強く」か「やわらかく」かの二択で考えていた武川さんにとって、この発見は革命的でした。ヨガのポーズは、相反する二つの質を同時に体現することだったのです。

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指先に現れる「心の状態」

武川さんが生徒たちのポーズを観察していると、指先に「その人の心の状態」が表れることに気づきました。

  • 緊張している人:指が反り返り、力が入りすぎている
  • 集中力が散漫な人:指先が丸くなり、意識が届いていない
  • バランスが取れている人:しっかり伸びているが、しなやかさも保っている

「指先って、その人の『今』が出るんです。頑張りすぎていたり、逆に意識が飛んでいたり。でも、スティラとスカのバランスが取れると、指先も自然と美しくなる」

3年かけてたどり着いた「心の状態」の理解

武川さんがヨガスートラの真の意味を理解するまでには、3年の歳月がかかりました。最初の1年は「体のこと」だと思っていました。2年目に「呼吸も関係している」と気づき、3年目にして「心の状態そのもの」だと腑に落ちたのです。

「集中しているけどリラックスしている状態って、日常生活でもすごく大切なんです。仕事で集中しすぎて肩が凝ったり、逆にリラックスしすぎて集中できなかったり。ヨガはその『ちょうどいい状態』を練習する場なんです」

間渕 織江 ヨガインストラクター

私のクラスでも、初心者の方によく「どこに力を入れて、どこを緩めればいいかわからない」と相談されます。でも大丈夫。この感覚は一朝一夕では身につきません。武川さんのように3年かかる方もいれば、ある日突然「あ、これか」と気づく方もいる。挑戦しているだけで素晴らしいことを思い出してくださいね。

「僻地への引っ越し」がきっかけで始まったヨガ哲学の探求

一方、30代前半の会社員・田中恵子さん(仮名)にとって、ヨガスートラとの出会いは偶然の産物でした。3年間通い続けたヨガスタジオを、僻地への引っ越しで諦めざるを得なくなったのです。

「一番近いヨガ教室まで車で1時間半。でも、どうしてもヨガを続けたかった」田中さんは当時の心境を語ります。

「最初はポーズができればいいと思っていました。でも、RYT200のオンライン講座を受けて、ヨガスートラを学んだとき、『私が求めていたのはこれだった』って思ったんです」

オンライン受講で見つけた「本当のヨガ」

田中さんが選んだのは、シークエンスのRYT200オンライン講座でした。価格の手頃さと、自分のペースで進められることが決め手でした。しかし、受講を始めてから気づいたのは、ヨガの奥深さでした。

「移動のバスの中でも講義動画を見ていました。特にヨガ哲学の部分は、何度も見返しました。スティラとスカの話を聞いたとき、『だから私はヨガをしていると心が落ち着くんだ』って納得できたんです」

田中さんにとって、ヨガスートラの学習は単なる資格取得のためのものではありませんでした。それは、自分の内面と向き合う時間でもあったのです。

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講師のフィードバックで変わった「自分との向き合い方」

オンライン受講の不安要素の一つは、「一人で続けられるか」ということでした。しかし、田中さんにとって、講師からの的確なフィードバックが大きな支えとなりました。

「mio先生のフィードバックが本当に的確で、質問にもしっかり答えてもらえました。緊張していた気持ちが、発表の後はホッとした気持ちで修了できました」

特に印象的だったのは、最後のセッションでした。田中さんが戦士のポーズ2を取ったとき、講師から「指先まで意識が行き届いていて、でもリラックスしていますね」と褒められたのです。

「その時、『あ、私はスティラとスカのバランスを取れているんだ』って実感できました。ヨガスートラで学んだことが、自分の体で表現できていると思うと、すごく嬉しかったです」

資格取得後に起きた「予想外の変化」

RYT200を修了した田中さんに起きた変化は、技術的なスキルアップだけではありませんでした。最も大きな変化は「勇気と自信がついた」ことでした。

「今の地域でヨガ体験のイベントを来月開催しようと思って、今取り組んでいるところです!本当にありがとうございます」

引っ越し先の僻地で、誰も知らない土地で、ヨガのイベントを開催する。これは、受講前の田中さんには想像もできないことでした。

「人間的な成長」を実感した瞬間

同じくRYT200を取得した佐藤美穂さん(30代・2児の母)も、技術面以上の変化を実感しています。

「自分に自信がつき、ヨガに対する姿勢が変わり、精神的にも助けられています。人間的にとても成長ができました」

佐藤さんは子育てをしながらのオンライン受講でした。朝6時、子どもたちが起きる前の1時間が彼女のヨガ時間でした。その時間に学んだヨガスートラの教えが、日常の子育てにも活かされていると言います。

「子どもが泣いているとき、つい『早く泣き止んで』って焦っていました。でも、スティラとスカを思い出すんです。しっかり子どもを受け止めつつ、でも自分はリラックスしている。そんな状態を目指すようになりました」

多様な受講生が見つけた「それぞれのスティラ・スカ」

シークエンスのRYT200講座には、様々な背景を持つ受講生が集まります。彼らが共通して語るのは、ヨガスートラの学習が「人生観を変えた」ということです。

  • 「全くの初心者から始めたので不安がありましたが、短期間でこなすことができました」(20代・フリーター)
  • 「大人になってからの勉強がこんなに楽しいとは思いませんでした」(40代・主婦)
  • 「ヨガの知識をさらに深めていきたいと思えました」(30代・会社員)

沖縄合宿で体験した「集中とリラックス」の真髄

シークエンスでは、オンライン講座に加えて、2泊3日の沖縄合宿も開催しています。参加者の一人は、こう振り返ります。

「オーシャンビューのレッスン会場や、ビーチヨガで癒され、先生の人柄もとても魅力的で大満足な毎日でした。一つのことに向き合えるとても貴重な経験でした」

海を見ながらのヨガで、参加者たちは「スティラ・スカ」の本当の意味を体感したといいます。波の音を聞きながら、集中しているけれどリラックスしている状態。それこそが、ヨガスートラが教える理想の状態だったのです。

実践:日常で「スティラ・スカ」を体験する5つの方法

ヨガスートラの教えは、マットの上だけのものではありません。日常生活で「集中とリラックス」のバランスを実践する具体的な方法をご紹介します。

ステップ1:呼吸から始める

最も簡単な実践方法は、呼吸に意識を向けることです。息を吸うときは「集中」、吐くときは「リラックス」を意識してみてください。

  • 吸息:背筋を伸ばし、意識をしっかりと呼吸に向ける
  • 呼息:肩の力を抜き、穏やかに息を吐き出す
  • 継続:1日5分から始めて、徐々に時間を延ばす

ステップ2:デスクワークでの実践

パソコン作業中こそ、スティラ・スカの実践に最適です。集中力を保ちながら、体の緊張を解くことができます。

  • 背筋:しっかりと伸ばして座る(スティラ)
  • 肩:力を抜いて、自然に下ろす(スカ)
  • 目:画面に集中しつつ、まばたきを忘れない

ステップ3:歩行瞑想での実践

歩きながらでも、スティラ・スカの状態を作ることができます。通勤時間を有効活用してみてください。

ステップ4:会話での実践

人との会話でも、集中とリラックスのバランスは重要です。相手の話にしっかり耳を傾けながら、自分は緊張しすぎない状態を保ちます。

ステップ5:睡眠前の実践

寝る前の10分間、ベッドの上でスティラ・スカを実践すると、質の良い睡眠につながります。

間渕 織江 ヨガインストラクター

私のクラスでは、「頑張らなくていい」ということをよくお伝えします。でも、それは「何もしない」という意味ではないんです。適度な集中力を保ちながら、でも力みすぎない。この絶妙なバランスが、ヨガの本質であり、人生を豊かにする秘訣だと思います。今この瞬間を大切に、自分のペースで実践してみてくださいね。

シークエンスで学ぶヨガスートラの深い世界

田中さんや佐藤さんが学んだシークエンスでは、ヨガスートラを単なる知識として教えるのではなく、実践的な智慧として伝えています。

RYT200講座では、パタンジャリのヨガスートラ全4章を体系的に学習します。特に第2章の「実践編」では、アーサナ(ポーズ)の章で「スティラ・スカ・アーサナム」について詳しく解説されます。

オンライン講座の特徴は、自分のペースで何度でも復習できることです。哲学の部分は一度聞いただけでは理解が難しいため、この「繰り返し学習」ができることが大きなメリットとなっています。

「テキストがとてもしっかりしており、動画と合わせて何度も復習できるのが嬉しかった」という受講生の声が多数寄せられています。

よくある質問:ヨガスートラ学習の不安を解消

Q: ヨガ初心者でもヨガスートラは理解できますか?

はい、理解できます。むしろ初心者の方が先入観なく学べるため、深い理解に到達することも多いです。シークエンスでは、サンスクリット語の原文から現代的な解釈まで、段階的に学習できるカリキュラムを用意しています。「全くの初心者から始めた」という受講生の92%が「理解できた」と回答しており、講師陣も初心者向けの説明を得意としています。重要なのは完璧に理解することではなく、日常生活で少しずつ実践してみることです。

Q: オンラインだけでヨガ哲学の深い部分まで学べるのでしょうか?

学べます。実際に、対面クラス以上の学習効果を実感している受講生も多数います。オンライン学習の利点は、自分のペースで何度でも復習できることです。哲学は一度で理解できるものではないため、この「繰り返し学習」が非常に重要になります。また、週1回のZoomセッションでは、講師に直接質問ができ、他の受講生との議論も可能です。「移動のバスの中でも学習できた」という受講生もおり、隙間時間を有効活用できるのも大きなメリットです。

Q: スティラ・スカのバランスを取るコツはありますか?

最初は「呼吸」から始めることをお勧めします。息を吸うときに適度な集中力(スティラ)を保ち、吐くときにリラックス(スカ)する。この繰り返しで感覚を掴めます。ポーズでは、戦士のポーズ2の指先を意識してみてください。指先まで力強く伸ばしながら、でもガチガチに固めない。この「絶妙なバランス」がスティラ・スカの感覚です。日常生活では、デスクワーク中の姿勢で実践できます。背筋はしっかり伸ばし(スティラ)、肩の力は抜く(スカ)。この状態を1時間に1回、30秒でも意識してみてください。

Q: ヨガスートラを学ぶと、普段のヨガ練習は変わりますか?

大きく変わります。ポーズの「見た目」よりも「心の状態」を重視するようになります。完璧なポーズを目指すのではなく、「今の自分にとってのスティラ・スカ」を探すようになります。受講生からは「ヨガに対する姿勢が変わった」「精神的に助けられている」という声が多数寄せられています。また、他人と比較することが減り、自分のペースで練習できるようになります。これにより、ヨガが「頑張るもの」から「自分と向き合う時間」に変化し、長期的な継続につながります。

Q: 資格取得後、ヨガスートラの知識はどう活かせますか?

インストラクターとしての指導はもちろん、日常生活の質が大幅に向上します。仕事でのストレス管理、人間関係での心の持ち方、子育てでの忍耐力など、あらゆる場面でヨガスートラの智慧が役立ちます。実際に、受講生の中には「地域でヨガイベントを開催する勇気がついた」「人間的に成長できた」という方が多数います。また、自分自身の練習がより深まることで、家族や友人にも良い影響を与えることができます。ヨガスートラは2500年前の教えですが、現代社会でこそ必要な智慧が詰まっています。

まとめ:「集中とリラックス」は人生を変える智慧

ヨガスートラの「スティラ・スカ・アーサナム」は、単なるポーズの指針ではありません。それは、現代社会を生きる私たちにとって必要不可欠な「心の状態」を教えてくれる智慧です。

武川さんが指先で気づいた「絶妙なバランス」、田中さんが僻地で見つけた「本当のヨガ」、佐藤さんが子育てで実感した「人間的成長」。これらすべてが、2500年前の古代の教えから生まれています。

重要なのは、完璧に理解することではありません。日常の小さな瞬間で、「集中とリラックス」のバランスを意識してみること。それだけで、人生の質は確実に変わっていくでしょう。

間渕 織江 ヨガインストラクター

ヨガスートラを学ぼうとしているあなたは、すでに素晴らしい一歩を踏み出しています。古代の智慧が現代の私たちの心に響くのは、人間の本質は時代を超えて変わらないからです。挑戦している自分を讃えて、自分のペースで学びを深めてくださいね。あなたの勇気を心から応援しています。

ヨガスートラの学習に興味を持った方は、まず無料体験から始めてみることをお勧めします。古代の智慧が、あなたの人生にどんな変化をもたらすか、ぜひ体験してみてください。

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間渕 織江

ヨガインストラクター

Profile

ヨガを深めるここでの時間が、かけがえのない宝物になるようにお手伝いをさせてください。もしも、不安になったら「挑戦している」それだけで十分素晴らしいことを思い出し、ご自身の勇気を讃えてあげてくださいね。自分自身と向き合うヨガの時間はより一層、私達の内側を輝かせ、勇気と自信をくれますよ

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  • 全米ヨガアライアンスRYT200/E-RYT200/RYT500/E-RYT500 / YACEP / BESJマットピラティス / AAJエアリアルヨガADVANCE / Quiet timeシークエンスデザイン講座(脊柱・股関節・肩関節)修了 / Quiet timeセロトニンヨガ指導者育成講座(受講中) / studio mereliyeティーチャートレーニング / 陰ヨガ
  • マタニティヨガ
  • シニアヨガ
  • リストラティブヨガ
  • マットピラティス指導者資格取得

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